サンレー紫雲閣の互助会に積み立てをしていて、解約をした方から、体験談をいただきました。
積立解約の概要
解約した時期 | 2017年 |
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場所 | 福岡県北九州市 |
葬儀社(互助会) | サンレー紫雲閣 |
毎月の掛金 | 2000円 |
満期までの回数 | 120回 |
積み立てをしていた期間 | 10年 |
解約までに積み立てていた金額 | 24万円 |
解約後の戻ってきた金額 | 21万9647円 |
解約手数料 | 2万353円 |
積み立てをして良かったか?良くなかったか? | 良くなかった |
サンレー紫雲閣の互助会の積み立てを解約した理由
父母が、「葬式代の費用が格段に安くなる」とサンレーの営業員から話を聞き、2名分のお葬式プランの契約を結び、満期まで積み立てていました。
父が他界した際には、実際に積立金を使用し葬儀を執り行いましたが、その際に、葬儀内容に含まれないオプション金額が多く発生してしまい、結果的には、安くなるどころか割高になったという印象を持ったことから、娘の私が解約手続きを行いました。
サンレー紫雲閣の互助会の積み立ての解約方法
互助会の解約に向け行動を起こすに際し、葬儀費用に関わらず、互助会で積み立てた費用は、なかなか解約に応じてくれないと聞いたことがありましたので、すんなりと解約に応じてもらえず、長期化するのではないかと、かなり不安を感じていました。
また、解約に至っても、莫大な手数料が差し引かれ、手元に残る金額は微々たるものであると耳にしたことがあったため、互助会に電話で問い合わせをする前に、予備知識を整理しておこうと思い、まずはインターネットで「互助会 解約」とネット検索をすることから始めました。
参考になったのは、経済産業省・商取引監督課がまとめた冠婚葬祭の互助会の解約手数料についての研究資料です。
その資料には、解約時の手数料について、詳細に記載がありました。
互助会募集に際して、「管理費や人件費等を含めることは認められないこと」や、「金融機関への振替手数料の実費分のみが解約に際しての手数料に含むことができること」などが明記してあり、「過剰に高額な解約手数料については認められないとの裁判所の判決例が出ている」ことも知りました。
予備知識を備え、意を決して解約の電話を入れました。
すると、驚くほどスンナリと解約手続きに応じてくださり、トントン拍子に解約に至りました。
解約手数料も2万円ほどでしたので、納得の金額が手元に戻ってきました。
問い合わせに際し、互助会の会員番号が必要ですが、母が会員カードを紛失していたため、控えていた番号で問い合わせをしました。
また、積み立てていたのは娘の私ではなく母でしたが、母の認知症が進行しているため
話ができる状態ではないことを伝えると、深くは追及されずに、娘の私を代理人窓口として話を進めることが出来ました。
身分証明の提示も特に求められませんでした。
おそらく、父の葬儀の際に、私が支払等の管理を取り仕切っていたため、記録が残っていたからだと思われます。
番号が分からない場合でも、氏名や住所生年月日などを告げると、担当者が番号を調べてくれますので大丈夫です。
また、提出書類もありました。
解約に際しては、会員カードの紛失届の提出と、万が一、解約後に会員カードが発見されても一度解約に応じているため、再度の解約請求は無効である旨の一筆を書かされました。
解約理由についても聞かれました。
私は母と離れた他県に在住しているため、母が亡くなった場合でも、互助会費を積み立ている地域(母が暮らしている地)でのお葬式ができない旨をハッキリ伝えました。
私が暮らしている地域では、提携の葬儀社がないことも、スムーズ解約に繋がったと感じています。
解約金額は銀行振り込みで、提出書類が葬儀社に届いてから約1か月後に振り込まれました。
積み立てをして良くなかった理由
- 葬儀社(互助会)に積み立てをしなくても、積み立てをして割引された後より安い葬儀社があるから。
- 葬儀社(互助会)に積み立てをすると、解約する場合に、解約手数料がかかるから。
葬儀の積み立てに関して今後注意したいこと
葬儀に関わらず、冠婚葬祭などの高額費用がかかる出来事に対しての積み立ては、経験上あまりお勧めできません。
なぜなら、「積み立てをしていたから費用が安くなる」、もしくは、「積み立て費用で葬式が執り行える」というセールストークは信用できないからです。
父の葬儀の際は、互助会で積み立てていた費用を使い葬式をあげましたが、遺体安置の際、腐敗防止のためのドライアイス代が別途かかりましたし、湯灌の時は、遺体から腹水が漏れ汚れたしまったとの事で、別途追加費用を請求されました。
また、普通の霊柩車はイメージとは違い、白いバンだったので、差額霊柩車代も高額にかかってしまいましたので、営業員から互助会費用で葬式代を賄えると聞いていたにも関わらず、100万円を超える手出し費用が発生したことで、聞いていた話と全く違うと不信感を抱き、葬式互助会を解約したいと強く思ったからです。
ホームページには、葬儀内容が詳細に記載していますが、あくまでも必要最低限度の内容であると理解していたほうが無難です。
世間一般的なお葬式を執り行うには、様々なオプションが必要になりますので、結果としては、互助会をかけた費用で全てを取り仕切る事は不可能に近いですし、手出し費用も必ず発生します。
それならば、積み立て費用分を、別の資産運用に活かした方が賢明です。
葬儀社の情報や葬儀内容の詳細については、予め調べておき、ある程度は内容を把握しておく必要があると思います。
葬儀に無知な場合は、不要なオプションをドンドン上乗せされ、高額請求になる懸念があります。
複数の業者から資料を取り寄せ、生前から比較検討しておくことが大事だと思います。

小さなお葬式の種類と料金
葬儀の種類 | 料金 |
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小さなお別れ葬(直葬) | 12万8000円 |
小さな火葬式(直葬) | 16万9000円 |
小さな一日葬 | 30万9000円 |
小さな家族葬 | 45万9000円 |
小さな一般葬 | 60万9000円 |