葬儀会館ティア(ティア緑)を実際に利用した方から体験談をいただきました。
お葬式の概要
時期 | 2010年 |
---|---|
場所 | 愛知県名古屋市 |
種類 | 一般葬 |
通夜 | 200人 |
葬儀・告別式 | 100人 |
葬儀社 | 葬儀会館ティア |
斎場、ホール | ティア緑 |
葬儀社に支払った金額 | 80万円 |
お布施額 | 50万円 |
葬儀会館ティアを選んだ理由
生前に故人の希望があったからです。
葬儀会館ティアの評判、口コミ
故人である私の父は同業者で構成される組合の会員でした。
その組合がこちらの葬儀社と提携していた関係で葬儀をお願いすることになりました。
長期入院していた父の容体がどんどん悪くなり、担当医から最期の時期を言い渡された私は、葬儀に関する準備をしておくべきと、こちらの葬儀社に相談にうかがいました。
父の最期が近いことをお話して具体的な見積もりをとるべく葬儀のプランを立てていただきました。
その時にはまだ父は存命でしたが、棺から会葬御礼の粗供養品や霊柩車の種類に至るまで、本当に細かな部分まで取り決めをしました。
葬儀の準備をするという経験は一生のうちで初めてのことでしたので、まずは葬儀会社の担当者の方から儀式一つ一つの説明を受け、それに必要な費用を提示してもらい、必ずしも必要ではない儀式に関しては省略することを親族らと確認しあいながら積み重ねていく作業でした。
仕事柄、付き合いの多い父でしたので、家族としては決して見栄を張るつもりはないのですが、それなりの葬儀をしなくてはならないと考えていました。
葬儀社であらかじめ準備されているセットプランにしても、多様なオプションがあり、棺一つをとってみても、シンプルな桐の棺から、布張りがなされ金の金具で装飾を施した棺までいくつかのランクがあります。
故人に着せる死装束もしかり。
人様よりちょっとだけ良いものをお願いするとなると、それぞれの品目の差額がセットプランに上乗せされますので、見積額はどんどん上がっていってしまいます。
最終的な見積額は私の生活水準からかけ離れた金額でした。
ここで我に返りました。
セットプランとして用意されているランクの品が決して粗悪なものではなく、しめやかに故人を送るのに必要十分なものであることを確認しました。
オプションの見積もりを出してくださった葬儀社の方には申し訳なかったのですが、「お父さん、私の身の丈のあった葬儀をさせていただきます」と心の中でつぶやきました。
葬儀社での打ち合わせの数日後、担当者から連絡がありました。
父の容体を確認する内容の電話でした。
葬儀社が父の死亡を待っているかのように思えて複雑な気持ちでしたが、私は近いうちにその日が来るだろうと予想していましたので、「亡くなりましたらこちらからご連絡をします」とお伝えし電話を切りました。
その電話から幾日もたたないうちに父は帰らぬ人となりました。
すでに葬儀についてのあらかたの打ち合わせをしていましたので、その日は慌てることもなく、静かに病院から葬儀会館まで移動しました。
六曜の関係で、通夜は二日後となりました。
私としては単なる迷信だと思っていますが、葬儀は故人を偲んでくださる会葬者のものでもあります。
会葬してくださる方に少しでも不快な思いをさせてはならないという配慮を、故人になり代わり、遺族がしていくものだという考えが葬儀の根底にあるのではないでしょうか。
こうして父の葬儀は始まりました。
広めの会場をお願いしていましたが、通夜の読経が始まってからも会葬に駆けつけてくださる方もいらっしゃり、椅子が足りなくなってしまいました。
あらかじめ準備していた粗供養品も、受付の途中で無くなり、急いで追加していただきました。
読経中の親族席からは、葬儀社の担当者がとても丁寧に、そして心こめて会葬者の方に接してくださっているのがわかりました。
予期せぬことはまだまだ続きます。
まさか通夜振る舞いが足りなくなるとは思っていませんでした。
会館を通しての通夜振る舞いの追加は時間的に無理でした。
機転を利かせた担当者さんが近くのお寿司屋さんの出前メニューを差し出してくれました。
葬儀会社にとっては一円の儲けにもならないはずです。
ここでも素晴らしい気配りを見せてくださいました。
私たち遺族にとって、父の亡くなった日から葬儀が終わる日までの四日間は、気遣いと緊張の連続でした。
父の看病から看取りまでをやり遂げた母はすでに体力や精神力の限界でした。
そんな母をおもいやり、心を砕いてくださったのは、やはり葬儀社の担当者でした。
親族控室で独りポツンと座っている母の様子を心配し、声かけをしてくださる姿に頭が下がる思いでした。
このように皆様のおかげで葬儀を無事終えることができました。
まだ亡くなっていない父の葬儀の打ち合わせをするときは、自身を親不孝者だと後ろめたい気持ちでした。
しかし事前に準備をしておいたにもかかわらず、色々なトラブルや不測の事態がありました。
もし父の死後、慌てて葬儀社を探し、葬儀社の言われるがままの葬儀をしていたら、強い不信感と後悔の念を持ったまま終わっていたでしょう。
限られた時間の中でも納得できるまで説明をきき、自分なりに必要なものと必要でないものを取捨選択し、葬儀担当者さんと信頼関係を結ぶこと。
これがあれば、数年後には、「いいお葬式をさせてもらったね」と微笑みながら故人を偲ぶことになるでしょう。
葬儀社リサーチャーのコメント
評価:★★★★
以下、口コミ内容で気になったところについてコメントします。
葬儀社での打ち合わせの数日後、担当者から連絡がありました。
父の容体を確認する内容の電話でした。
葬儀社が父の死亡を待っているかのように思えて複雑な気持ちでした
家族の気持ちを考えると、これは、葬儀社はしてはいけません。
もし父の死後、慌てて葬儀社を探し、葬儀社の言われるがままの葬儀をしていたら、強い不信感と後悔の念を持ったまま終わっていたでしょう。
限られた時間の中でも納得できるまで説明をきき、自分なりに必要なものと必要でないものを取捨選択し、葬儀担当者さんと信頼関係を結ぶこと。
これがあれば、数年後には、「いいお葬式をさせてもらったね」と微笑みながら故人を偲ぶことになるでしょう。
葬儀会館ティアが、「良い葬儀社」で良かったと思います。
ただ、多くの人にとって、良い葬儀社かどうかは、判断が難しいものです。
管理人は、誰でも、簡単に、良い葬儀社を見つけられるようにするために、葬儀社ランキングを作成しています。
大切な人が亡くなった後の葬儀で、葬儀社選びに困る世の中は、成熟した世の中とは思いません。
今回の口コミのような「良いお葬式」が、誰でもあげられる世の中になるとよいと思います。